「騒音が問題になって、SRモータの商品化が出来なかった。」との記事を見かけます。
SRモータは回転子と固定子間のギャップに励磁エネルギーを蓄積、回収する動作を通してトルクを得ています。
回転子と固定子間に大きな吸引力が、励磁エネルギーを蓄積、回収する動作により、突極の接近,離反の周期で変化しながら発生します。
回転子と固定子間の吸引力のバランスをとることによる力のキャンセル、ソフトな励磁の駆動及び機械的強度を考慮した構造設計が必要です。
回転子、固定子間の吸引力と回転方向の力の関係
SRモータは回転子、固定子間のギャップに磁束エネルギーEgを蓄えながら回転方向のエネルギーTgを得ています。
力率を50%としたら、Eg=Tgになります。
エネルギー=力x移動距離の関係があります。
移動距離はギャップ長(例えば0.2mm)、突極の幅(例えば10mm)になります。
すなわち、回転子、固定子間の吸引力は回転方向の力の50倍になります。
他のモータも回転子と固定子間の吸引力がありますが、励磁エネルギー蓄積、回収する動作はなく、変化もすくない。
SRモータは、従来のモータと異なった対策が必要です。
SRモータの用途
ガソリンエンジン、ユニバーサルモーターの代替とするなら、騒音問題はありません。