haratkhr技報

SRモータ技術研究所

クオーツ時計のステップモーター

磁石の回転子を一つのコイルで回転させます。

固定子の鉄心はt0.5mm1枚で形状に工夫があります。

固定子のギャップ寸法が一様でなく、狭い部分と広い部分があります。

コイルに通電していない時、回転子のN極S極はギャップの狭い固定子にリラクタンストルクにより引き寄せられ、45°の方向で停止します。

コイルに通電すると、固定子のN極と回転子のS極、固定子のS極と回転子のN極が引き合い135°回転し、通電停止後45°回転します。

コイルに通電する前は、回転子が45°の方向で停止しているため、回転方向が一方向になります。

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 コイルへの印加電圧は1秒毎の正、負のパルス電圧です。

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駆動回路はベアーチップの専用ICで、その他の部品は水晶振動子コンデンサ0.2μFです。

出力回路はCMOSのフルブリッジと思われます。

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 100円ショップの掛け時計のムーブメントです。

このモータのコストは驚くほど安いと思います。