模型飛行機用のモータを例に、ＰＭブラシモータを調べてみました。
小型、高速モータです。
定格電圧/定格電流/定格電力 7.2Ｖ/4.4Ａ/32Ｗ 9.6Ｖ/6.7Ａ/64Ｗ
永久磁石：フェライト
磁石表面積：13ｘ13ｍｍ
電機子磁路断面積：3ｘ13ｍｍ
巻線の線径：0.35ｍｍ
巻線ターン数：100Ｔ（推定）
3巻線の合成抵抗：0.2Ω
速度起電力例 約0.5Ｖ at 40 r/sec
無負荷 入力電流／端子電圧 （0.74Ａ／6Ｖ）
回転数＝1／0.0023μＳ＝435ｒ/sec
＝26100ｒ/min
入力電流＝（電源電圧－速度起電力）／巻線抵抗を当てはめると
1.5Ａ＝（6Ｖ－最小速度起電力）／0.2Ω －＞ 最小速度起電力＝5.70Ｖ
0.7Ａ＝（5Ｖ－最大速度起電力）／0.2Ω －＞ 最大速度起電力＝4.86Ｖ
となります。
等価回路は以下の様に、速度起電力は電機子の角度の関数です。
速度起電力が求まれば、出力、トルク、磁束密度等は計算で求める事ができます。
出力＝（5.7＋4.86）／2 ｘ0.74Ａ＝3.9Ｗ
（この出力は回転を維持するために必要な電気出力で、軸よりの機械出力でありません。）
トルク＝3.9Ｗ／（2πｘ435ｒ/sec）＝0.0014Ｎｍ
定格負荷時の検証
定格電圧/定格電流/定格電力 7.2Ｖ/4.4Ａ/32Ｗ
巻線抵抗の電圧＝0.2Ωｘ4.4Ａ≒0.9Ｖ
速度起電力＝7.2Ｖ－0.9Ｖ＝6.3Ｖ
回転数＝435x6.3/5.3=517ｒ/sec
出力＝6.3Ｖｘ4.4Ａ＝27.7Ｗ
機械出力＝27.7Ｗ－3.9Ｗｘ6.3/5.3＝23Ｗ
効率＝23Ｗ/32Ｗ＝71％
トルク＝27.7Ｗ／（2πｘ517ｒ/sec）＝0.0085Ｎｍ
