haratkhr技報

SRモータ技術研究所

エアコン用IPMモータ

家庭用小型エアコンのコンプレッサ用モータは、各社共、従来の誘導モータより集中巻方式のIPMモータに変わってきてます。

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IPMモータへの変更より、体積は約40%低減、分布巻方式より集中巻方式に変更することにより、銅線使用量は約35%低減と説明されてます。

 

磁石は主として希土類磁石が使用されていますが、フェライト磁石も使用されてます。

 

ファンモータは誘導モータよりDCモータに変わって来てますが、低騒音の要求によりIPMモータでなく、SPMモータが使用されてます。

 

仕様比較

  2017年製 直流モーター       2007年製 誘導モータ

冷房

  定格能力   2.2KW(0.4-3.4)  2.2W(0.9-3.0)

  定格消費電力 400W(115-880)  440W(195-900)

  運転電流   4.6A         4.9A

暖房

  定格能力   2.5KW(0.3-6.0)  2.5KW(0.9-3.6)

  定格消費電力 430W(110-1490)  450W(195-930)

  運転電流   4.9A(15.0)             5A(10.0)

 

 モータの方式を記載したカタログ、説明書は見当たりませんが、直流モーター、DCインバーターと表示されている場合はIPMモータかSPMモータです。

 

入力電流波形

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高調波規制はDクラスに対応し、PFC回路 は使用されてません。