haratkhr技報

SRモータ技術研究所

低電圧用のドライブ回路

ブラシレスアンプのドライブ回路は、インターロック時間が不要なためシンプルです。

HサイドのFETのゲート信号回路、LサイドのFETのゲート信号回路、PWM信号回路の設計のみです。

低電圧用のドライブ回路は色々ありますが、代表的な例を紹介します。

 

1.チャージポンプ

低電圧用の駆動主回路 で紹介した回路と類似した回路構成です。

・LサイドのFETがオンした時に充電するチャージポンプ電源を設け、GND側から直接ドライブする。

・FETはトーテンポールを介してでゲートを駆動する。

・PWM制御はLサイドドライブ信号とPWM信号のANDをとる。

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 U H信号とU L信号との間にはインターロック期間が必要でが、同時ONの危険性はありません。

チャージポンプはLサイドFETがオン時に充電するため、U出力を連続でHに出来ないため、この回路はDCブラシモータの制御に使用できません。

 

2.昇圧コンバータ

・昇圧コンバータで、+VBUS(7V)より高い、17V電源を設け、直接FETのゲートに抵抗を介し電圧を印加しオンさせる。

・GND側に設けたNPNトランジスタでFETのゲート電圧をGNDに落としオフさせる。

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オン時の応答はやや遅れますが、電源電圧が低いため実用上の問題はありません。

CPUの出力設定抵抗でのプルアップにし、無駆動時オフになる様にします。

 

Hサイドの駆動電源

HサイドのFETがオンすると、FETのソース電圧は+VBUSと同一になり、ゲートに電圧を加えられなくなります。

+VBUSより高い電源がないとオンを続けられません。