ブラシレスアンプのドライブ回路は、インターロック時間が不要なためシンプルです。
HサイドのFETのゲート信号回路、LサイドのFETのゲート信号回路、PWM信号回路の設計のみです。
低電圧用のドライブ回路は色々ありますが、代表的な例を紹介します。
1.チャージポンプ
低電圧用の駆動主回路 で紹介した回路と類似した回路構成です。
・LサイドのFETがオンした時に充電するチャージポンプ電源を設け、GND側から直接ドライブする。
・FETはトーテンポールを介してでゲートを駆動する。
・PWM制御はLサイドドライブ信号とPWM信号のANDをとる。
U H信号とU L信号との間にはインターロック期間が必要でが、同時ONの危険性はありません。
チャージポンプはLサイドFETがオン時に充電するため、U出力を連続でHに出来ないため、この回路はDCブラシモータの制御に使用できません。
2.昇圧コンバータ
・昇圧コンバータで、+VBUS(7V)より高い、17V電源を設け、直接FETのゲートに抵抗を介し電圧を印加しオンさせる。
・GND側に設けたNPNトランジスタでFETのゲート電圧をGNDに落としオフさせる。
オン時の応答はやや遅れますが、電源電圧が低いため実用上の問題はありません。
CPUの出力設定抵抗でのプルアップにし、無駆動時オフになる様にします。
Hサイドの駆動電源
HサイドのFETがオンすると、FETのソース電圧は+VBUSと同一になり、ゲートに電圧を加えられなくなります。
+VBUSより高い電源がないとオンを続けられません。