ADSRモータは、永久磁石又は電磁石の励磁磁束を、駆動巻線の電流方向により磁束が通る磁極を切り替える交流駆動のモータです。
回転子の突極位置に対応して、Hブリッジを介して駆動巻線の電流方向を変え、連続したトルクを発生させます。
ADSRモータは、固定子にバイアス磁石と駆動巻線を配置し、回転子には突極があります。
ブラシDCモータは、固定子に磁石、回転子に駆動巻線を配置し、
ブラシレスモータは、固定子に駆動巻線、回転子に磁石を配置しています。
ADSRモータは、DCモータと同様に、回転子の回転により駆動巻線に速度起電力が発生し、DCモータと同等のしくみでトルクが発生します。
DCモータは整流子で駆動巻線を切り替えますが、ADSRモータは位置検出と駆動回路を使用します。
従来のSRモータの力率は理論上0.5以下ですが、ADSRモータの力率はDCモータと同様に≒1です。
DCモータは直流発電機(ダイナモ)になりますが、ADSRモータは交流発電機(ブラシレスオルタネータ)になり、電磁石で励磁すると回転数にかかわらず発電電圧を定電圧にする制御が出来ます。
ADSRモータの概念図