磁極形状を工夫した、多極化したモータ、発電機があります。
一般に、極数をn倍にすると、速度起電力、トルクはn倍になります。
高トルクを得るためには多極化が必要ですが、巻線の磁極を増やすのは限度があり、磁極形状により多極化する方法が考案されています。
多極化により低回転数で発電電圧を大きくした発電機です。
永久磁石ステッピングモータ(クローポールPM型)
自転車の発電機 で紹介したリブダイナモを2組使用した構造のモータです。
ハイブリッドステッピングモータ(HB型)
多極化した小歯突極構造の永久磁石と小歯突極構造の電磁石の相互作用で高トルクを得ています。
小歯突極構造の可変リラクタンスステッピングモータ(VR型)
小歯突極SRモータと同じです。
小歯数を増やすことにより多極化が簡単にでき、高トルクのダイレクトドライブモータとして使われていました。
ロータとステ-タのはギャップを極力短かくしないと、高トルクが出ず、力率が低くなります。
0.1mm程度のギャップ管理が必要で、研削加工、高精度軸受の費用のため、現在は使用されてないと思います。
小歯突極 New SRモータ
小歯突極SRモータの弱点を解消し、負荷を直接駆動できる高トルクモータとして考案しました。
New SRモータは、ギャップを極力短かくする必要がなく、0.3-0.5mmのギャップで高トルクが得られると考えていますが、磁界解析、実機での検証が必要です。
トルクの目標は、DCモータの10倍以上です。
高トルクの新しいFA用ダイレクトドライブモータとして、広く検討されることを期待しています。
要望があれば、まだ出願中ですが、特許権について相談させて頂きたいと考えています。