リニアアクチュエータの例として、電磁開閉器を紹介します。
電磁開閉器は、接点をE型鉄心が引き合う力でオンさせ、バネの力でオフさせます。
接点間距離( E型鉄心間のギャップ:約5mm)を長くし、接点の電流遮断能力を高めています。
E型鉄心の磁路の一部に短絡コイルを設けています。
定格
巻線入力 AC100V 50/60Hz
接点 定格電圧/電流 200V/13.5A
極数 3P
短絡コイルの電流により、E型鉄心が引き合う力がゼロになる期間を無くしています。
位相関係(推定)
電磁開閉器、リレーの吸引力は、以下の式で計算されます。
F=φ2/2μoS
=1/2μoS(NI/Re)2 ( φ=NI/Re )
=μ0S/2・(NI/g)2 ( Re=g/μoS 近似値)
F:吸引力 φ:磁束 S:吸引面積
N:コイルの巻数 I:コイル電流 Re:磁気抵抗
尚、コイル電流は
DCリレ-:コイル電流=コイル電圧/コイル抵抗
ACリレ-:コイル電流=コイル電圧/コイルインダクタンス
となり、AC100Vリレーは、ほぼDC24Vリレーに相当します。