haratkhr技報

SRモータ技術研究所

昇降圧コンバータ

昇降圧コンバータは、降圧動作と昇圧動作が出来ます。

 

分かり易くするため、順を追って説明します。

1.降圧コンバータ   48V ->12V

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2.昇圧コンバータ 12V->48V

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3. 昇降圧コンバータ(同期整流無し) 12V<->48V

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1.降圧コンバータと2.昇圧コンバータの組み合わせで、チョークを共有して、2つのコンバータが共存出来ます。

 

4.昇降圧コンバータ(同期整流あり) 12V<->48V

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・FETのD-S間には寄生ダイオードがありますが、電流は寄生ダイオードでなく、FETを同期整流制御によりオンさせて、ソ-スよりドレインに流します。

 ・降圧コンバータで出力電力=1KWの場合、ダイイオード電流は約100A、VF=1Vなら電力損は100Wになり、効率は90%以下になりますが、1mΩのFETを使用するとVF=0.1Vとなり電力損は10Wになり効率が改善できます。

 ・FETは順方向にオンする駆動信号と逆方向にオンする同期整流信号により駆動されます。

・ 2つのFETが同時にオンすると電源短絡になるため、逆方向にオンしているFETの同期整流信号を停止し、電流を寄生ダイオードに切替た後でないと、他のFETを順方向にオンできません。

 

 

シュミレーション例

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PWMのデユティ-が同一でも、駆動と時間経過により電流が変わり、制御はやや複雑です。

FETを逆方向にオンさせるが、順方向にオンさせない期間が必要です。