haratkhr技報

SRモータ技術研究所

重巻巻線法

電機子の重巻巻線法を紹介します。

 

重巻の巻線順番は、 電機子巻線法 の通り分かり易いですが、コイルと整流子との接続は、分かり難いと思います。

 

電機子のコイルと整流子片との接続方法を調べて、重巻巻線法 の接続図を考えました。

概要

◎整流子片の角度は 360℃/スロット数 です。

◎整流子片の位置は

 A位置:スロットの位置

 B位置:鉄心の位置  

 の二通りがあります。

 コイルがスロットを飛越す数が0の場合はA位置

 コイルがスロットを飛越す数が偶数の場合はA位置

 コイルがスロットを飛越す数が奇数の場合はB位置

◎最初のコイルは start から巻き始めて end で終わります。

◎2番目のコイルは end から巻き始めて次の整流子片で終わります。

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 巻線例

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巻線法は上記に限らず、巻方向が逆、整流子が180℃転相 等があります。

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AC100V/640WのモータをDC20Vに巻替えて巻線法を確認しています。

 DC20Vの場合、電流が大きくなり、カーボンブラシの抵抗で電圧降下が大きくなるため、出力が低下します。

(出力を出すには、ブラシの材質変更が必要です。)

f:id:haratkhr:20190214115644j:plainこの電機子を2極より4極に巻替え、高トルクの NewSPMモータ を検討しています。