NewSPMモータ の巻線と駆動法を紹介します。
NewSPMモータはDC整流子モータを特殊機構でブラシレス、アウターロータ化しています。
DC整流子モータは、ブラシに選択された2つの整流子片から電流を流しています。
多数の整流子片をもつ電機子を半導体スイッチでDC整流子モータと同一の動作をさせるには、多数の半導体スイッチが必要です。
(半導体スイッチの数=整流子片数X2)
NewSPMモータは、電機子の整流子片に代えて、駆動用の3端子を設け、3相フルブリッジインバータで駆動します。
1.NewSPMモータの巻線と結線
巻線方法はDCモータと同一ですが、接続と出力線の取り出し方が異なっています。
デルタ結線よりスター結線に変換した駆動用の3端子(U、V、W)を設けています。
デルタ結線も使用できますが、誘起電圧が大きいスター結線が有利です。
◎3スロット
巻数:3コイル30T 30Tx3=90T
デルタ結線: u端子 30T v端子 30T w端子 30T
◎5スロット
巻数:5コイル15T 15Tx5=75T
デルタ結線:u端子15T、10T v端子 5T、15T、5T w端子 10T、15T
◎7スロット
巻数:7コイル12T 12Tx7=84T
デルタ結線:u端子 12T、12T、4T v端子 8T、12T、8T w端子 4T、12T、12T
◎9スロット
巻数:9コイル9T 9Tx9=81T
デルタ結線:u端子 9T、9T、9T v端子 9T、9T、9T w端子 9T、9T、9T
巻数を3分割した接続点がu端子、v端子、w端子になります。
2.NewSPMモータの巻線誘起電圧(速度起電力)
◎3スロット スター結線
ロータを手で回転させた場合のU端子-V端子間の電圧です。
スロット数が変っても誘起電圧は略同一です。
NewSPMモータは電機子が回転しないため、電機子の回転バランス調整は不要で、スロット数はコギングトルク 、巻線の効率から決まります。
( アウターロータは、回転バランス調整が必要です。)