haratkhr技報

SRモータ技術研究所

DC-AC正弦波インバータ

市販のDC12V-AC110V正弦波 インバーターを調べました。

 

TL494C制御のDCコンバータ、CPU制御の正弦波AC100VインバータとCPU制御のコントロール回路で構成されています。

 

仕様

 入力電圧:DC12V(9V- 15V)  出力電圧:AC110V ± 5%

 定格出力:300W        瞬間最大出力:600W

 出力波形:正弦波        出力周波数:55Hz 

 寸法 奥行き × 幅 × 高さ18.5 x 5.8 x 9.5 cm

 

保護機能

 1. 出力オーバー保護   2. 出力ショート保護

 3. 異常温度保護     4. 入力電圧低下保護

 5. 入力過電圧保護    6. 入力ショート保護 

 7. 動電圧調整 (AVR)   自動温度冷却ファン内蔵

 
 保護機能が動作するとラッチ停止(LED表示)します。
 再起動には異常原因の除去とDC電源の遮断が必要です。
 

外観

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回路構成

 

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インバータのFET駆動には、FAN7382 (High -and Low-Side Gate Driver)を使用。

PWM駆動信号はCPU内部ITUを使用しています。

 

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出力電圧波形にキャリア周波数はほとんどなく正弦波です。

 

起動(始動)電流の大きな機器は、異常と判断して停止するため、定格消費電力がインバータ定格出力の1/3ー1/5(100w-60W)以上では使用不可です。