リチウム電池を調べました。
リチウム電池は負極にリチウム、正極に二酸化マンガン、有機溶媒電解液を使用した一次電池です。
公称電池電圧は 3V とマンガン乾電池、アルカリ乾電池の2倍です。
化学反応式
・負極に使う金属リチウムは、反応性が極めて高いので、アルミニウムの合金が用いられています。
電池電圧の近似試算
特徴
・放電末期まで電圧降下が少ない。
・自己放電が少なく寿命が長く、10年経過しても90%の容量を維持します。
・融点の低い有機溶媒を用いるため、-40℃から85℃まで使用可能です。
長期間無交換が必要なリモコン、時計、電子メータ、車用電子キー等に用いられています。
関連:
マンガン乾電池、アルカリ乾電池
正極に二酸化マンガン、負極に亜鉛、水系電解液を使用した一次電池です。
公称電池電圧:1.5V
酸化銀電池 (2020 04 27 追記)
負極に亜鉛、正極に酸化銀、電解液に水酸化カリウムまたは水酸化ナトリウムを用いた一次電池です。
亜鉛はアルカリ乾電池と同様にゲル化されています。
亜鉛が電解液と反応して発生する水素の吸収体を使用し無水銀化されています。
反応式
特徴
・放電時の作動電圧が放電末期まで安定しています。
・高いエネルギー密度を有し、容量はアルカリボタン電池の約2倍のです。
・アルカリ電解液を採用し、優れた重負荷放電特性を有しています。
・小電力で長期間使用される機器(腕時計、補聴器、銀塩カメラ、医療機器 等)に使用されていますが、高価です。