電解質をKOH電解液より高分子電解膜に変更したNi/H2電池を考えました
KOH電解液型Ni/H2電池
〇正極には焼結式のニッケル
〇負極には“充放電可能な水素極”としてニッケルの芯体に白金系角虫媒をフッ素樹脂で結着しさらにガス側にフッ素樹脂多孔膜層を形成
〇 セパレータには精製アスベスト膜、あるいはジルコニア織布・ポリアミド不織布を用い、 これにKOH電解液を含浸
〇ガス通路を形成するガススクリーンにはポリプロピレン製のメッシュ
反応式
一般的には、3価のニッケル水酸化物と水が反応して、2価の水酸化ニッケルと水酸化物イオンを生成する反応として表わされています。
高分子電解質型Ni/H2電池 案
自動車用の高分子固体電解質形燃料電池に使用されているフッ素系スルホン酸高分子電解質膜が使用できると考えます。
反応式
KOH電解液を使用した場合、Ni/H2電池の反応式はOH-イオンですが、高分子電解膜を使用した場合、燃料電池の反応式と同様にH+イオンです。
大容量電池では、水素の貯蔵は水素吸蔵合金より高圧水素タンクがコスト、容量、重量で有利です。
産業用二次電池として高分子電解質膜型Two Container Ni/H2電池が検討されることを期待しています。