haratkhr技報

SRモータ技術研究所

宇宙ステーション用電池

国際宇宙ステーションISS)に使用されている電池を調べました。

 

ISSは、1998年建設開始、2016年運用終了予定でしたが、現在も運用中で2024年までの延長が決まっています。

約90分で地球を1周し、1日に16回も地球の影に入る夜間は、電池からの電源供給です。

Ni-H2電池が使用されていましたが、2017年-2019年にかけてリチウムイオン電池に切り替わりました。

従来48個の電池が搭載されていましたが、24個で同等の能力です。

(エネルギー密度は従来の約3倍です。)

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宇宙ステーション用電池の特徴
無重力で真空、強い放射線も降り注ぎます。
・ロケット打ち上げ時に20Grmsをこえる振動、1400Gをこえる衝撃にも耐えなければなりません。
・小型軽量でありながら、トラブルが発生しても簡単に交換や修理ができないので、信頼性は何よりも重要です。

 

寿命

GSユアサの宇宙用リチウムイオン電池は、宇宙の特殊な環境で10年超の長寿命を目指しています。

(2024年運用終了までの5年寿命が必須です。)

 尚、宇宙用Ni-H2電池は約20年の実績があり、信頼性は絶対的と思います。