2017 08 19
扇風機の首振りにSYNCHRONOUS MOTORが使われています。
商用電源AC100Vで、電源周波数に同期して回転します。
停止時の回転磁石の位置で回転方向がきまり、CW/CCWで動作します。
このモータは回転磁石、ヨーク、円形コイルと減速ギヤで構成されています。(下図にはギヤは含まれていません。)
回転磁石:N磁極4、S磁極4
線径は0.1mm以下で、巻数は数千ターンと思います。
コイルの抵抗値:4.2KΩ
コイルのインダクタンス値:1.2H
磁気回路は 自転車の発電機 、PM型のステッピングモーターと略同一です。
2つの磁極が幅が1/2、位置が1/4ずれています。
無通電時、この磁極に回転のN,S極が引き付けられる事により、コイルの電流方向によりトルクが発生する位置に停止します。
DCパルス駆動の場合、コイルの電流方向を変えるたびに一定方向に、1ステップ進みます。
AC100V駆動の場合、正弦波電流が流れ、電源周波数に同期して回転しますが、回転方向は決まっていません。
電流の大部分は電源電圧とコイルの抵抗値の関係できまり、回転すると速度起電力により、電流は若干低下します。
トルク、電流、磁気回路、巻数、線径の計算方法については、別の機会に紹介したいと思っています。