スタンダードタイプの発電機は、負荷が変動すると制御の遅れにより周波数、出力電圧が変動します。
インバーター発電機は、交流発電機で発電し、それを整流ダイオードで直流電圧にし、インバータで交流に変換しています。
インバータの周波数は発振回路で決まるため、負荷が変動しても発電周波数の変動はなく、出力電圧の変動もPWM制御で軽減できます。
インバーター発電機の一例を紹介します。
交流発電機には、アウターロータ型SPM発電機が使われています。
エンジンは、速度ガバナーとキャブレターのスロットルバルブを連動させて回転数を約3300rpmに制御しています。
負荷が急増すると制御が遅れ回転数、及びDC電圧、AC100V出力が一時低下します。
発電機、インバータは安定していますが、エンジンの制御はトラブルが多く、キャブレターのメンテナンスは要注意です。
発電機はエンジンの約1/5の寸法で、電気機器は内燃機関よりかなり小さく出来ると思います。
定格電圧100V 周波数60Hz 定格電流8A 定格電力800W
推定回路図
3相8極スター結線、巻線は8直列か4直列の並列と推定しています。
フェライト磁石(10mm厚)24極が使われています。
送風ファンの穴を通してみた巻線(磁路断面積=約1cmx3cm)です。
定回転数、多極化、PMの採用によりオルタネータに比べ小型、高出力、高効率になっています。
2022.11.26
3相7極スター結線とその他巻線を確認