haratkhr技報

SRモータ技術研究所

発電抵抗ブレーキ

電気丸ノコには、発電エネルギーを電源へ回生するのでなく、巻線の抵抗で消費する発電抵抗ブレーキがあります。

 

ユニバーサルモータを使用した電気丸ノコのトリガ-スイッチを握ると高速回転し、離すと発電ブレーキですぐ回転数を低下させ、安全性を高めています。

ブレーキ時、整流子の電流方向が高速回転時と逆になるので、界磁巻線の方向を逆にして界磁の方向を運転時と同一にしています。

 

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ハンドミキサーのユニバーサルモータには、速度制御用のタップ付界磁巻線があります。

このタップ付界磁巻線を組み替えて発電ブレーキの回路にして、動作確認しました。

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スィッチを運転にして回転が安定した後、ブレーキに切り替えると、制動電流が約200mS間流れています。

 

界磁巻線と制動巻線は巻き方向が異なりますが、2Pの切替スイッチを用いると巻き方向を反転できます。

ブレーキ動作を確認しました。

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直流電源で回してトルク電流、制動電流の値と方向を確認しました。

 

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電流方向は電源電圧と発電電圧の差できまりますが、 ブレーキ時は発電電圧のみで電流を流すため、電流方向が逆になります。