haratkhr技報

SRモータ技術研究所

単相ブラシレスモータ

新モーター で紹介したコードレスクリーナー用モータの動作を調べました。

 

新モータは 新しいネオジム磁石のPMインナ-ロータを採用していますが、

モータの形式は、従来のホール素子1個を使用した単相ブラシレスモータでした。

各社のモータの形状をよく見てみると基本構造は同一で、モータの形式は同一と推定しています。

 

教科書の単相ブラシレスモータ説明 例

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ファン用SPMモータ 

 

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フェライトラバー磁石のアウトローターを使用したモータです。

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コードレスクリーナー用モータ 例

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 ネオジム磁石のPMインナ-ロータを使用しています。

 不均一ギャップが設けられています。

磁石が強力なためコキングトルクが非常に大きくなっています。

磁路断面:3X12mm  巻線:Φ0.65 X 25T / 4並列(14mΩ)

 

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 高速回転ファン専用モータで、低速回転は出来ません。

 コキングトルクに打ち勝って回転させるには、巻線電流は10A以上必要で、起動回路は工夫が必要です。

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  強:回転数≒60X 1/X 750μs=8万回転/分

  弱:回転数≒60X 1/X 1000μs=6万回転/分

 

高速回転に適した特別なベアリングが使用されていると思われますが、分解が必要なので未調査です。