純水素型燃料電池を活用したRE100実証施設「H2 KIBOU FIELD」を調べました。
エネルギーの地産地消を目指し、工場の電力を100%、太陽電池と蓄電池、水素燃料電池だけでまかなう「Renewable Energy 100%ソリューション」です。
概要
工場のピーク電力:680kW
太陽光パネル:570kW (1,820枚)
純水素燃料電池:495kW(水素タンク:70,000L)
リチウムイオン蓄電池:1.1MWh
ベースの電力は純水素燃料電池で、日中ピークタイムの電力は太陽光発電、および太陽光発電の余剰電力を貯めた蓄電池から供給しています。
工場の屋根に太陽光パネルを設置すると、使用する電力の約20%を賄えます。
課題
〇水素のコスト
現在、水素の価格は1立方メートルあたり約100円と、生成するエネルギー(電気)と比べて非常に高価です。
水素の価格を2030年には約30円まで引き下げる目標が達成できても、まだ化石燃料による発電よりも割高です。
〇水素の製造方法
現在使われている水素は化石燃料を使って取り出した「グレー水素」で、水素を生成する時点でCO2が発生しています。
〇燃料電池のコスト
「H2 KIBOU FIELD」は、設備 システム 工事のすべて合わせて10数億円かかっています。