カゴ型ローターの鉄心は珪素鋼板にします。
フェライトにしないのは、回転子には鉄損失がほとんどないとされているからです。
又、珪素鋼板でないと高速回転に耐えられません。
回転子の鉄心には滑り周波数が印加されます。
駆動周波数は15kHzですが滑りを5%とすると1/20の750Hzになります。
フェライトの飽和磁束密度は珪素鋼板よりひくいので、磁束密度は約1/4に下がります。
スーパーコア高周波用途電磁鋼帯の使用で、定格回転時は、750Hz、0.35テスラです。
楽観的に、珪素鋼板で特性は出せると推定しています。
この推定が間違っていると、開発は困難になりますが、 課題が見つかり、乗り越えるチャンスを得る幸運と考えます。
模擬開発に使用した二相誘導モータのカゴの導体は18本でした。
単純計算すると、16極のモータのカゴの導体は64本必要ですが、今後、検討していきたいと考えています。
励磁のフェライトコアの機械的強度は、問題無しと考えています。
フェライト磁石を使用したDCモータの磁石は接着剤で固定されており、磁石と回転子の吸引力に十分耐えています。