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SRモータ技術研究所

洋上風力発電への逆風

3海域で洋上風力発電事業を落札した三菱商事の建設費高騰による採算の悪化を理由にした撤退は、エネルギー業界に大きな波紋を広げています。

 

洋上風力で使用する大型風車については、すでに三菱重工業日立製作所などの国産メーカーが撤退しています。このため、大型風車を高い価格で海外企業から購入せざるを得ない状況がコスト高を招いた大きな要因とされています。

世界的なインフレと円安の中で、採算の課題を克服し洋上風力を2030年代に大幅に拡大するには、発電方式の技術革新が必要と思います。

 

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風力発電の現状と日本メーカーの撤退

 

発電方式

増速機と誘導発電機を用いた機種がほとんどでしたが、増速機は定期的なメンテナンスを必要とし不具合が起こりやすいので、同期発電機を用いたダイレクトドライブの機種が増加しています。