haratkhr技報

SRモータ技術研究所

2022-01-01から1年間の記事一覧

船人間コンテスト

年末休みです。 相生湾のペーロン海館前で第1回船人間コンテストが開催されました。 GWで紹介した「カヌー」ビビ号で、手作りの人力船の競争に参加しました。 ちょっと場違いな気がしたので、ゆっくりゆっくり漕ぎました。 詳細: 第1回船人間コンテスト

CO2 BATTERY

CO₂を利用した蓄電施設が地中海のサルデーニャ島に建設されました。 再生可能エネルギーの普及に向けて、各種の蓄電システムの開発が行われています。 CO2 BATTERYは、熱力学的変換でCO2を操作することにより、電力を貯蔵するシステムです。 シンプルで費用…

急速充電

スマホやEVを通常充電で1時間かかるのを、20分~30分で充電ができる 急速充電 は便利です。 急速充電には発火や発熱の可能性があり注意を要します。 又、充電電流に比例して充電時の損失が増加する本質的なデメリットがあります。 (充電電流を2倍にす…

超電導モーター

「超電導モーター」が CEATEC AWARD 2022トータルソリューション部門 グランプリ を受賞しました。 カーボンニュートラル社会に向けて電動化の流れがある航空業界は、小型軽量で高出力、高速回転のモーターの登場が期待されています。 航空機の電動化、ハイ…

空飛ぶクルマ用モータ

News「デンソーとハネウェルが共同開発を進めている空飛ぶクルマ用モーターが、ドイツのベンチャー企業の電動垂直離着陸(eVTOL)機に採用」がありました。 業界騒然のデンソーの空飛ぶクルマ用モーター、4kg・100kWにざわつく(日経クロステック 2022.08.01…

記事2022/記事一覧

2022 12 19 CO2 BATTERY を追加しました。 2022 12 12 急速充電 を追加しました。 2022 12 05 超電導モーター を追加しました。 2022 11 28 空飛ぶクルマ用モータ を追加しました。 2022 11 21 レアアースフリー を追加しました。 2022 11 14 空飛ぶ車 を追…

レアアースフリー

EVやハイブリッド車のモータは、永久磁石式同期モーターが主流で、ローターに強い磁力が必要なため、ネオジムやディスプロシウムなどの希土類(レアアース)磁石を使用していますが、将来的な供給不足が懸念されます。 永久磁石式度同期モーターで希土類磁石…

空飛ぶ車

2025年大阪・関西万博で、万博会場周辺で乗客が手軽に乗れる「エアタクシーサービス」の実用化を目指す 空飛ぶクルマ のデザインが発表されています。 スカイドライブ「SD―05」 ドローンのような形状で、垂直に離着陸でき、パイロットを含めた2人乗…

全電動旅客機

News「世界初!全電動旅客機 8分間の飛行を報道関係者に8分間の飛行を披露」がありました。 短距離用9人乗りで、30分の充電で1時間の飛行を目指しています。 電気で動く航空機は、ジェット燃料の航空機と比べ運航コストを大幅に削減出来るため、多くの新興企…

補助金

EV普及の促進策を調べました。 CO2排出量削減などを目的として、先進諸国ではEVの普及を促進するために補助金による購入支援をおこなってきましたが、終了する動きが出ています。 補助金によって、EVの価格がガソリン車と同等程度になれば、EV購入に対するハ…

実証実験

電動車の普及には実証実験が必要と思います。 世界が足並みをそろえてEVへの移行にかじを切っていますが、現時点では電池コストのため、EVは高級車が主となっています。 要件を整理し、企画をいくら練っても実際に作って動かしてみないとわからないことがあ…

リチウムイオン電池の寿命

リチウムイオン電池の寿命と劣化挙動を調べました。 一般に、リチウムイオン電池の最大充電回数は500回とされています。 充電を繰り返すうちに、電解液との反応物質が発生し、両極に結晶などがに徐々に付着していき、リチウムイオンの格納量が減少し、充放電…

ペイバック

スマートEVの費用を賄うのに必要な時間と、低圧電池の充電サイクルを机上計算しました。 条件 走行距離:50Km/日 1000Km/月 (50日走行/月) ハイブリッド車の実燃費:22Km/L スマートEVの電気代:EVと同等 スマートEVの費用:23万円 結果 ペイバック・タイ…

EV vs スマートEV

室内寸法と走行性能が同等の EV と スマートEV を単純比較しました。 走行距離の想定 1日走行距離:50Km 走行日:5日/週 月間走行距離:1000Km(50kmx5日x4週) 単純比較 EV スマートEV 車両重量 1500Kg 1252Kg(1200Kg+37Kg+10Kg+5Kg) 高圧電池 リチウ…

スマートEV用昇圧コンバーター

スマートEVが成立するには、高効率 高出力 の 昇圧コンバーター の開発が必須です。 スマートEVの構成 モ-ターの駆動電圧は高圧電池で決まり、発電機と昇圧コンバーターは、電流をアシストします。 スマートEVの加速性能、減速性能はハイブリッド車と同等で…

LC-CO2

LC-CO2 (ライフサイクルCO2)を調べました。 LC-CO2 は、脱炭素への影響を評価するために、製造から廃棄までのライフサイクルのCO2排出量を算出して評価する手法です。 例 1. 太陽光パネル 自然エネルギー発電では、製造時に排出されたCO2の削減に必要な…

誤情報

テレビや雑誌、インターネットなどから様々な情報で溢れています。 しかし、このような情報の中には、「誤情報」や、「偽情報」が紛れ込んでいる場合があります。 先日、SRMらしきモーターを使用したチェーンソーのWeb広告を見かけました。 従来の検討では、…

自転車発電機

夏休みです。 今年の夏休みは、サイクリングを取り止め、ローテクマガジン(進歩と技術に対する疑問)を読みました。 家庭用自転車発電機を構築する方法をMarie Verdeil氏とKris De Decker氏が手順を公開しています。 まず用意しなければいけないのは、ブラシ…

日本最大級の蓄電池工場

「岡山県玉野市に日本最大級の蓄電池組立工場を新設」のNewsを調べました。 株式会社パワーエックス(PowerX, Inc.) は、岡山県玉野市某所に日本最大級の蓄電池組立工場を建設すると発表しました。 電気自動車(EV)へのシフト、電力の需給調整、再生可能エネ…

スマートEV用充電器

検討中のスマートEV用車載充電器を紹介します。 スマートEVは毎日の充電が必要なため、利便性が重要です。 設備としては、商用AC100V又はAC200Vコンセントのみを用意し、専用電源ケーブルを用いて充電します。 充電器は車に搭載するため、小型軽量化した専用…

スマートEV概要

スマートEVの概要を紹介します。 スマートEVは、HVコンパクトカーをベースに低電圧高容量電池、昇圧コンバーター、車載充電器で構成します。 HVの高圧電池を低電圧高容量電池より昇圧コンバーターを介してアシストします。 低電圧高容量電池を車載充電器で、…

走行時電力

スマートEVの仕様設定の為、走行時の電力を調べました。 諸元の交流電力量消費率とWLTCモードの平均速度より、各走行モードの平均消費電力を求めました。 軽EV諸元 加速時には高電力が必要でますが、走行時は低電力になっています。 20KWhの電池では、 市街…

スマートEV用電池

スマートEVに使用する低電圧電池を調べました。 スマートEVは毎日 0-100% 充電を行うため Cycle Life が重要です。 10年間の使用には4000 Cycle以上の寿命が必要です。 (365回充電/年 X 10年 =3650回) 現在、この寿命を満足できるのはリン酸鉄リチウムイ…

スマートEV

スマート電動車(スマートEV)を検討しています。 リチウムイオン電池の改良が行われていますが、重量と価格には限界があります。 広く普及しているリチウムイオン電池を使用した機器は 、「工夫・発明」 により、この課題をクリアーしています。 例 ◎スマー…

軽EV

EV軽四自動車の主要諸元を調べました。 日産と三菱より軽EVが発売されました。 EVの普及に向けた大きなきっかけとなりそうですが、電池の課題が残されています。 基本モデルの比較 EV / ガソリン車 車両重量: 1070Kg / 840Hg 最大出力: 47KW / 38KW 最…

EVバス

EVバスを調べました。 BYDはグローバルで累計約7万台のEVバスを納入しています。 日本には、2015年に中国自動車メーカーとして初めて納入以来、累計64台のEVバスを納入し、日本国内シェアは約7割です。 バッテリーには、リン酸鉄リチウムイオン電池(LFP)を…

RE100実証施設

純水素型燃料電池を活用したRE100実証施設「H2 KIBOU FIELD」を調べました。 エネルギーの地産地消を目指し、工場の電力を100%、太陽電池と蓄電池、水素燃料電池だけでまかなう「Renewable Energy 100%ソリューション」です。 概要 工場のピーク電力:680kW…

架線電圧維持

「東海道新幹線のN700Sに架線電圧を維持する機能を搭載」を調べました。 報道内容 高密度なダイヤでは、架線電圧の電圧降下があるため、変電所を増設したり電力補償装置を設置したりしてきた。 今般、N700Sに搭載している主変換装置のソフトウェアを改良する…

SRM応用例

SRM(スイッチド・リラクタンス・モーター)の応用例を紹介します。 ブラシDCモータを用いた風力タービンのピッチシステムは信頼性が低く、稼働停止の最大要因の1つとなっており、故障原因の30%以上に直接関係しています。 ブラシが不要のSRMは、シンプルで…

リチウム資源

リチウム資源を調べました。 ナトリウム カリウム マグネシュウム 等を使う電池が注目されていますが、リチウムイオン電池が全盛の時代は当分続くと思われます。 リチウムの埋蔵量は特定の国に偏在していますが、約1億1100万トンで、銅 ニッケル 鉛 と比較し…