haratkhr技報

SRモータ技術研究所

2017-10-01から1ヶ月間の記事一覧

同時オン防止回路

ノイズ等の誤動作により同時オン信号が発生した時の対策を行います。 ブリッジインバータの各アームの上下のFETが、同時にオンすると電源短絡の大電流が流れます。 高耐圧ハーフブリッジドライバーICはこの対策として、同時にH信号が入力された場合、出…

通電ロジック回路

通電ロジック回路を作りました。 シンプルな回路構成としてダイオードによるAND/ORで作成していましたが、部品点数が多すぎるので、途中からCMOSに変更しました。 真理値表 通電ロジック回路 ダイオードによるAND/OR回路または、CMOS回路にしま…

センサレスの始動手順

センサレス駆動は、始動時は速度起電力が発生していなく角度信号得られないため、始動手順が必要です。 始動トルクが小さい負荷の場合、始動は比較的容易ですが、高始動トルクが必要な負荷の場合、滑らかに始動するのは簡単でなく、位置センサ駆動が使用され…

ホールIC信号と角度信号

角度信号生成の詳細に続き、ホールIC信号と角度信号の関係を調べてみました。 ホールIC出力波形 ホールIC出力/コンパレータ出力 波形 角度信号とホールIC信号は同位相位相となっています。 上記の波形は、ホールICを持ったモータをセンサーレス駆…

角度信号生成の詳細

角度信号の生成 の中で、出力端子電圧より角度信号(出力電圧の極性)を生成する動作を取り上げました。 今回、各部の波形を取り直し、詳細を紹介します。 コンパレータ回路波形 端子出力電流 コンパレータ入力+ - 間電圧(シンクロ内部演算波形) コンパレ…

相変換インバータ駆動

5相PMモータ の中で5極2磁極のDCモータをブラシレス化し、5相2極PMモータとし、5相インバータで駆動することを紹介しました。 電源電圧の高いDCブラシモータは、巻数が多くなるため、集中巻になる3極より、巻き易い全節巻になる5極以上が採用されてい…

Y-Δ切替駆動

Y-Δ始動法 誘導電動機の始動時電流は定格電流の5-7倍になります。 始動時はY結線とし、加速して定格回転数近くになったとき、Δ結線に変更する Y-Δ始動法があります。 Y結線にすると、巻線にかかる電圧が1/1.73になり、電流は1/3になります。 但し、始動トル…

KV値、ターン数

RCのモーターのスペックにKV値、ターン数があります。 一般の説明は以下の通りです。 KV値は「KV:1500rpm/V」のように表記されます。 KV値は、1Vの電圧で1分間にモーターが回転する回転数を表しています。 例えばKV値が1500で電圧が7.4Vだと1500×7.4=11,100…

エアコンの室外機修理

三相誘導モータのインバータ回路を見てみました。 ある日突然、エアコンが利かなくなりました。室内機はタイマーランプが点滅。 室外機をみるとファンが回っていません。 ネットで検索してみると、室内機と室外機との通信異常。 取り付けて15年以上経って修…

PMブラシモータ

RCカー用ブラシモータを調べてみました。 各社の仕様は略同等で、3相PMブラシモータです。 コギングトルクは予想通り大きく、始動させるには5A以上必要です。 無負荷入力電流 2A(電源電圧6.6V) 巻線 :Φ0.8/25T 90mΩ 磁石 :材質不明(フェライト磁…

3相2極PMモータ

RCカー用ブラシレスモータを調べてみました。 各社の仕様は略同等で、センサー付3相2極PMモータです。 コキングトルクは予想に反して小さいです。 (ギャップが長いためと思われます。) ローター:希土類磁石の2極 ギャップ長:1.5mm ステーター 磁路…

5相PMモータ

滑らかな回転が得られる3相正弦波駆インバータが広く用いられています。 出力端子間電圧を正弦波にするため、アームの2つのスイッチを交互にオンオフするPWM制御で、同時にオンにならない様インターロック時間が必要になり、適正に駆動しないと損失が大き…

NewSPMモータ 

Newアウターロータ型SPMモータ の中でドローン、真空掃除機等、羽根をまわす用途に向いてるとしました。 小型の掃除機の遠心ファンを取り付け、回してみました。 電流=(電源電圧xPWM-速度起電力)/抵抗、機械出力=速度起電力X電流、力率=1 を…