haratkhr技報

SRモータ技術研究所

2017-09-01から1ヶ月間の記事一覧

昇圧マルチバイブレータ

低電圧用のドライブ回路 の昇圧回路にマルチバイブレータを変形した発振回路が使われています。 一般のマルチバイブレータ回路 昇圧マルチバイブレータ回路案 標準的に設計すると上記の様になります。 1KΩの抵抗に替えてL負荷にし、CE間電圧を電源電圧よ…

位置センサー

ラジコン用ブラシレスモータの位置センサー端子順は、各社共通です。 位置センサー素子にはホールICが使用されています。 位置センサーのコネクタ端子順 コネクタには番号が表記されてなく、番号は順番を表しています。 ①を右端にしている場合と、左端にし…

位置検出

モータ駆動インバータ に続き、位置検出を考えてみました。 ・1回転は6期間です。 ・3相なので3ホールICを使用します。(3bit、0-7) ・ホールICを60度(60度=360度/6)ピッチで設けます。 ・3x2磁極で6期間になります。 電機子を固定し、ローター(…

低電圧用のドライブ回路

ブラシレスアンプのドライブ回路は、インターロック時間が不要なためシンプルです。 HサイドのFETのゲート信号回路、LサイドのFETのゲート信号回路、PWM信号回路の設計のみです。 低電圧用のドライブ回路は色々ありますが、代表的な例を紹介しま…

モータ駆動インバータ

ブラシレスアンプのモータ駆動インバータを調べてみました。 3相正弦波駆インバータは出力端子間電圧が正弦波になり、スムーズな回転を得られますが制御が複雑で、各アームの2つのスイッチを交互にオンオフするPWM制御のため、同時にオンにならない様イン…

角度信号の生成

出力端子電圧より角度信号(出力電圧の極性)を生成する動作を考えます。 駆動時出力端子電圧(出力端子とGND間の電圧)は3通りのケースがあります。 1.駆動時 出力端子電圧とGND間の電圧は出力電圧とバイアス電圧が加算されているが、PWM制御により出…

センサーレスモータ駆動

ラジコンのセンサーレス用ブラシレスアンプを例にして、センサーレスPMモータ駆動を調べてみました。 出力端子電圧/モータ電流(無負荷、電源電圧10V) 3つの出力端子電圧は、無駆動、H固定、PWM出力に切り替わり、出力端子間電圧はPWM制御された…

Newアウターロータ型SPMモータ

SPMモータ の弱点 の中でふれていました、ドローン用の高出力Newアウターロータ型SPMモータの試作品が出来ました。 早速、ラジコンのセンサーレス用ブラシレスアンプ(定格電圧7.2-14.4V 定格最大電流25A)で回してみました。 無負荷、10V/1A 時のモー…

降圧DC-DCコンバーター

パワーコントロールユニット の中で降圧DC-DCコンバーターの回路例として、降圧チョッパー回路を紹介しましたが、降圧比が大きくなるとメインFETの電圧電流積が大きくなり、能率が悪く実際には使用されてないと思いますので、一般的な回路を紹介します。…

パワーコントロールユニット

インバーター、昇圧コンバーター、DC-DCコンバーターで構成されるパワーコントロールユニットが搭載されているハイブリッド車があります。 各装置の役割、推定の基本構成は以下の通りです。 インバーター 直流電力を、交流に変換しモータを駆動し、発電した…

PMモータの駆動

ハイブリッド車用の3相IPMモータは、速度起電力が交流の正弦波であるため、3相ブリッジ回路を用い、正弦波電圧で駆動します。 PMモータは回転数に比例した速度起電力が発生し、電流値と電流方向で、トルク値とトルク方向が決まります。 1モータハイブリッ…

エアコン用IPMモータ

家庭用小型エアコンのコンプレッサ用モータは、各社共、従来の誘導モータより集中巻方式のIPMモータに変わってきてます。 IPMモータへの変更より、体積は約40%低減、分布巻方式より集中巻方式に変更することにより、銅線使用量は約35%低減と説明され…

EV用IPMモータ

EV用モータの仕様、特性を調べてみました。 3相IPMモータ です。 巻線は集中巻、単線でなく、2層巻、多数の細線の並列の構成です。 巻数は16T/スロット、約Φ0.8mm約30本の並列に見えます。 モータ、駆動回路の冷却は 水冷が採用されていると思われ…

ハイブリッド車用IPMモータ

ハイブリッド車用として、希土類を全く使わないIPMモータの展示会での写真があります。 実車写真と構造モデル図です。 展示会の写真よりの仕様推定 3相6極スター結線、3直列2並列接続 推定磁路断面積 35mmX70mm 銅線 3.0mm角銅線 12磁石極(非希土…