ギャップ部は新しいB-H曲線ではありませんが、巻線の鉄心部は新しいB-H曲線にです。
ギャップ部は従来と同一の黒色のB-H曲線です。
ギャップ部の磁束は巻線部の磁束と永久磁石の磁束が加算されます。
巻線の鉄心部は-bの逆方向にバイアスされた赤色のB-H曲線です。
磁路断面積が1/2なので、1/2の+bで飽和します。
永久磁石部は+bの緑色の直線です。
左図は1.5Tの逆バイアス、右図は低めの逆バイアスをかけています。
ハイブリッドSRモータ(特許第3349966号)のB-H曲線を考えました。
1.5Tの逆バイアスの場合、巻線の鉄心部の磁路断面積を約1/2に出来ますが、電流は2倍必要です。
発明の詳細な説明の中にはB-H曲線、逆方向にバイアスとの記載はなく、「投入した電磁石のエネルギーを、永久磁石利用することによって効率良く出力として取り出すことができることになる。」と記載されています。
[図2] 図1に示すハイブリッド型磁石の引き離し力を測定するための図で、(a)は正面図、(b)は側面図である。
出願より20年が近づいています。(出願日1998.11.11)