haratkhr技報

SRモータ技術研究所

Newアウターロータ型SPMモータ

SPMモータ の弱点 の中でふれていました、ドローン用の高出力Newアウターロータ型SPMモータの試作品が出来ました。

 早速、ラジコンのセンサーレス用ブラシレスアンプ(定格電圧7.2-14.4V 定格最大電流25A)で回してみました。

 

 無負荷、10V/1A 時のモータ電流波形です。

回転数=1/4.6mS x 60 = 13043rpm 実測:13000rpm

(電源電圧≒速度起電力で決まります。)f:id:haratkhr:20170913205932j:plain

 加速をすると慣性があるため電流が増加し負荷状態になります。

最大回転数の制限要因は軸受け精度と回転バランスによる抗力ですが、精度を上げれば、新機構の効果で、100000rpmは可能と思っています。

今回の試作品は、手作りのため精度が悪く、回転バランス調整設備とブラシレスアンプの能力のため20000rpm以上は、困難と予想しています。

 

 ラジコンのセンサーレス用ブラシレスアンプは16mS周期のパルス幅で回転数を制御します。

電源投入時に制御パルス幅/電圧のチェック(1ms/5V)があり正常ならアンプ起動します。

パルス幅を1.1-1.9msにすりことにより回転数を可変します。

 

パルス発生回路(半固定Rによりパルス幅を変更します。)

f:id:haratkhr:20171027205310j:plain

 新機構により、機械強度を大きくし高出力化した、Newアウターロータ型SPMモータの可能性が具体化しました。

 このSPMモータは、ドローン、真空掃除機等、羽根をまわす用途に向いてると考えています。

特許出願の可否検討のため、紹介は数ヵ月後を予定していますが、要望があれば検討いたします。