鉛蓄電池の劣化と再生装置を調べました。
電動フォークリフト、ゴルフカートに鉛蓄電池が用いられていますが、約5年で新品への更新が必要です。
劣化する原因は、2つに分けられます。
1. 電気を通さない物質(サルフェーション)の付着による「蓄電能力の低下」
2. 極板の鉛が脱落等、物理的な損傷による「蓄電容量の低下」
充放電を繰り返すと、極板に生成された海綿状の硫酸鉛が結晶化(サルフェーション)します。
サルフェーション除去装置は、「蓄電能力の低下」を回復し、更新期間を約1.8-2倍にできるとの文献があります。
極板の物理的な損傷による「蓄電容量の低下」 は回復できません。
サルフェーション除去装置 例
Pch-FET(オン期間:20μS)とチョーク(220μH)でキック電圧を発生させて、強制的に電池に充電方向にパルス電流を流しています。
Nch-FETを使用した回路でも、同等のパルス電流になります。
(市販装置がPch-FETを使用している理由は分かりません。)
この装置で、サルフェーションがどの程度除去できるのかは不明です。