多数の海外文献と再確認 のなかで
「飽和領域では励磁曲線は平行です、励磁曲線の傾きはL値であり、平行であれば、このなかを変移してもL値の変化がないため力は発生せず、励磁エネルギーが変化するのみです。
励磁曲線内の変移によるループの面積は、励磁エネルギーの変化と一致するが、機械エネルギーの変化に一致しない。
飽和領域を利用してもトルクは発生せず、無駄な励磁電流の損失が発生するのみである。」
としましたが、再度考えてみました。
分かりやすくするため、理想の励磁曲線を使用します。
飽和は飽和磁束密度に達した後は磁束の増加がないとする。
漏洩磁束はないとする。
励磁曲線は以下のようになる。
Oー>A->A’と励磁すると
A時のエネルギーは面積W’mに比例する。
A’時のエネルギーは磁束が増えないためA時のエネルギーと同一。
A->A’間ではL=0で 1/2XLXIxI=0。
面積Sを変えてもはエネルギーは増減しない。
エネルギーの変化量が同一のため、A<->B間のトルクとA’<->B’間のトルクは同一である。
次の通りとする。
「飽和領域での励磁曲線内の変移によるループの面積は、励磁エネルギーの変化、機械エネルギーの変化と比例関係でない。飽和領域のトルクはL値、電流値でなく、 エネルギーの変化量から求められる。」
提案
励磁曲線内の面積にエネルギー密度係数を導入して、
エネルギー = 面積 X エネルギー密度係数 とする。
例 W’mのエネルギー密度係数=1
S のエネルギー密度係数=0
強磁性体のB-H曲線の磁心損失は、磁気ヒステリシス曲線の面積に比例するが、飽和すると面積がゼロになっています。
引き続き吟味をして、基本的なヌケ、錯誤が無い様にします。