開発の基礎データの収集を行います。
回転数測定 1750rpm(60Hz) -> 4極単相コンデンサモータです。
直流抵抗測定 34Ω(M巻線) 34Ω(S巻線)
巻線インダクタンス:ロータ巻線で短絡状態のためは測定不能。
電圧、電流、波形の測定
回路図
1.停止時M巻線電流 0.9Arms
AC100V 60Hz S巻線開放
励磁電流と2次電流の合成電流である。
2.無負荷回転時M巻線電流 0.5Arms
AC100V 60Hz S巻線開放
M巻線電流はほとんど励磁電流である。(発電電流も含む)
発電電流によりS巻線電圧が発生している。
3.強制停止時(始動時)コンデンサ電流 0.7Arms
AC100V 60Hz S巻線直列15μFコンデンサ接続
直交磁束は直接測定できないが、S巻線電圧より推定できます。
波形より想定の動作原理を再確認しました。
ローターの2次巻線抵抗の1次換算値:78Ω(意外と大きい。)
巻線インダクタンス:1H
設計基礎データの収集、設計目標の設定は完了しました。
この技報の考え方は、難解なことはありませんが、説明は不十分ですので、知識と動作を読む力がなければ、理解が困難かもしれません。
開発には知識よりも動作を読む力が重要と思います。
動作を読む力を得るには、時間をかけて、考えるしかないと思います。