ベアリングの革新として「保持器のない新ベアリング」が紹介されています。
保持器はタマの転動体が内輪や外輪から外れないように同じ間隔に保ち、なめらかな回転になるようにしていますが、保持器とタマ間で摩擦損失が生じます。
新ベアリングはタマの数を増やし、タマ同士が非接触になる工夫により保持器を無くし、滑り摩擦を解消しています。
新ベアリングはタマの数が多い為、従来の内輪や外輪の構造では組み立てができず、タマを入れる特別な穴が設けられています。
従来ベアリングはタマを片方によせて組み立てた後に保持器を組み込みます。
「保持器のないベアリング」は従来例、特別な穴は容易に考えられるとして特許登録になりません。
差別化には、新規性が必要です。
「自律分散式」というタマ同士を非接触にする方式が考案されています。
特許は特別な条件で特別な目的を達成する手法を探る過程で生まれると思います。
NewSPMモータは従来技術の組み合せで、実用化は容易ですが、差別化は困難です。
実用化に必須な新規性を探しています。