haratkhr技報

SRモータ技術研究所

風力発電

日本の風力発電の現状と課題を調べました。

 

世界では、風力が再生可能エネルギーの主力になっています。

 世界各国の再生可能エネルギー発電の導入割合

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日本では、2012年からのFIT制度により太陽光発電は急成長し累積導入量は世界第3位ですが、風力発電は19位で停滞しています。

太陽光発電比率は7.4%、風力発電比率は0.8%です。

  

ヨーロッパなどでは1年を通して安定した風が吹きますが、日本では台風や乱流に注意が必要です。

日本型風力発電ガイドライン」は、台風・強風・風の乱れ、あるいは落雷によって、運転停止や機器の損傷が起きないよう、風車の選定に関する設計技術や機器選定、保護対策等についてまとめられています。

 

 日本の風車はコスト高になっています。(世界平均の 1.5~2 倍)

  • 導入・調達規模による風車・施工コストの高さ(日本では4基以下のプロジェクトが50%以上)
  • 日本特有の地震・台風等の対応の特殊仕様風車
  • 平地が少ないこと等に伴う建設費用増加
  • 高所作業に伴うメンテナンス費用増加

 

FIT制度の風力発電買取価格は高く設定されていますが、風力発電比率は低いままです。

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風力発電の導入拡大には、海外風車の模倣でなく、コスト高を大幅に改善した日本型風車の開発が必要です。