誘導モータの原理を再度紹介します。
一般に誘導モータの動作は回転磁界で説明されていますが、単相誘導モータは交番磁界のため動作を説明できません。
単相かご形誘導モータ 例

主巻線のみでかご形回転子が回るのは間違いない事実ですが、動作を論理的に説明したサイトは見当たりません。
単相誘導モータの原理(haratkhr技報の考える)
概念図

主巻線の磁束と主巻線の磁束による速度起電力は電源位相より90度遅れ、
速度起電力起電力による直交磁束と直交磁束による速度起電力はさらに90度遅れ
電源位相と同位相になります。
主磁束による2次電圧と交番磁束による速度起電力の差に比例する電流が流れトルクになります。
従って、主磁束による2次電圧と交番磁束による速度起電力がほぼ同じになる回転速度になります。
動作の詳細は下記のリンク先を参照して下さい。
三相かご形誘導モータの説明 例
巻線に流れる三相の励磁電流によって固定子の中を回転する回転磁界を生じます。
回転磁界とローター間に速度差があると、ローターの導体に起電力が発生しそれに伴う二次電流を生じ、磁束と2次電流の関係によりトルクが発生する。

この説明からは、電流やトルクの計算方法が明示されてなく推測も困難です。
この技報では、三相誘導モータも回転磁界でなく、3組の交番磁界の組み合わせで動作を考え、電流やトルクが計算出来る様にしたいと思っています。
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