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SRモータ技術研究所

着床式洋上風力発電

着床式洋上風力発電を調べました。

 

脱炭素の切り札ともいわれる「洋上風力発電」をめぐり、1kWあたり11円台という「価格破壊」が起きたとの業界関係者を驚かせるニュースがありました。

一般海域における国内初の着床式洋上風力発電事業の公募で、11.99円/kWhから16.49円/kWhと欧州の着床式洋上風力発電の発電コスト平均8.6円/kWhに近い供給価格を提出した事業者が選定されました。

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(1)秋田県能代市三種町及び男鹿市沖(13.26円/kWh)

  ・発電設備出力:47.88万kW (1.26万kW×38基、GE製)

  ・運転開始予定時期:2028年12月

(2)秋田県由利本荘市沖(北側・南側)(11.99円/kWh)

  ・発電設備出力:81.9万kW (1.26万kW×65基、GE製)

  ・運転開始予定時期:2030年12月

(3)千葉県銚子市沖(16.49円/kWh)

  ・発電設備出力:39.06万kW (1.26万kW×31基、GE製)

  ・運転開始予定時期:2028年9月

発電事業者と発電設備は同一ですが、発電価格にバラツキがあります。

 

記事では、

「脱炭素時代はリスクを取りながら先手先手を取ることが重要なので、

 リスクを取りながらの思い切った一手を打ったチャレンジ」とのことです。

 

北欧では着床式洋上風力発電に適した水深30m程度までの浅い海域が広く存在しますが、日本で風力発電を普及させるには、浮体式洋上風力発電の「価格破壊」が必要です。

 

関連:

洋上風力発電で突然の価格破壊が起きた理由

再エネ海域利用法に基づく洋上風力発電事業者の選定について

(1)秋田県能代市、三種町及び男鹿市沖における洋上風力発電事業者への選定について

(2)秋田県由利本荘市沖における洋上風力発電事業者への選定について

(3)千葉県銚子市沖における洋上風力発電事業者への選定について