ポータブル電源と昇圧充電コンバータを用いたスマートEV用の充電システムを検討しています。
ポータブル電源はAC100V出力で家電製品を、USB出力でデジタル機器の充電ができ、普及が進んでいます。
スマートEV は、HVのエンジンによる充電を低圧サブ電池でアシストします。
ポータブル電源内部の直流電源(DC250V)より、昇圧充電コンバータを介して運転中にHVの電池(DC350V)を充電します。
昇圧充電コンバータ
定電流出力の安定した動作が得られていますが、検討が完了していないのでサブサーキットの詳細は非公開にしています。
概要
ポータブル電源:4KWhリン酸鉄リチウムイオン電池(2KWhX2台)
ポータブル電源のDC250V出力:DC220V-DC250V / 16A
昇圧充電コンバータ出力:DC350V / 11.5A (4KW)
走行時消費電力:4KW (40Km/h X 100Wh/Km 市街モード = 4KW )
1充電走行距離:36Km (180Km X 20KWh/4KWh= 36Km ガソリン約2ℓ に相当)
走行時消費電力と1充電走行距離は、車両重量がHVと同等の軽EVサクラ諸元より机上計算しています。
高速道路モードではエンジンよりの充電が必要ですが、市街地モードでは昇圧充電コンバータよりの充電でほぼ賄えます。
加速時におけるモーターへの電力供給はHVの電池からが主になります。
毎日充電が必要ですが、リン酸鉄リチウムイオン電池のサイクル寿命は3000回以上(10万Km以上)です。
ポータブル電源例
スマートEVはHVより約30万円増で可能と予想していますが、サイクル寿命が1000回以下の三元系リチウムイオン電池を使用したPHVは対策の為もっと高くなると推定しています。