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SRモータ技術研究所

PHVの電池

PHVの電池には、三元系リチウムイオン電池は不適と考えています。

 

PHVは家庭用コンセントや専用充電器などから充電することができます。
HVと同様にPHVもモーターとエンジンで走ることができますが、一番の違いはモーターで走行できる距離が長いことです。
また、EV走行時で135km/hの最高速度を出すことができ、EVと同等の運転性能です。
家庭用コンセントから夜間など使わない時に充電しておけば、毎日使用してもガソリンを全く消費せずに電気代だけで済み、EVと同様に使用出来るとされています。

 

三元系リチウムイオン電池をフル充電とフル放電を繰り返した場合、サイクル寿命は約1000回といわれています。

フル充電で最大68.2kmを走行可能なPHVが、三元系リチウムイオン電池を使用していたら、1000回の充電で走行できる距離は単純計算で約7万kmです。

  68.2km/回 X 1000回 = 6.82万km

日常はEV走行のみ、遠出の時だけエンジン走行する使用条件では、約7万km毎の電池交換が必要な計算になります。

 

サイクル寿命が3000回以上のリン酸鉄リチウムイオン電池を使用したPHVは、3000回の充電で走行できる距離は単純計算で3倍の約21万kmです。

又、一充電走行距離が短いEV(例:200km)でも1000回の充電で走行できる距離は20万kmです。

 

PHVをEVの様に使用するには、サイクル寿命が3000サイクル以上の電池が必須と考えています。