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SRモータ技術研究所

PHEVの事情

自動車情報誌の記事「PHEVが日本で八方ふさがりの苦しい事情」 を紹介します。

 

PHEVは、ガソリン車と同等の走行性能を持ち、充電することもできるということである意味最強のパワーユニットと言えそうです。

しかし、ハイブリッド王国日本をしても販売面は芳しくなく(年間1万台以下)、主流になり得ていなません。

 流行らない最大の理由は価格差

普通のハイブリッドに比べるとPHEVがかなり割高である。

(バッテリーのコストが上乗せされ価格差は約50万円です。)

 欧州車がPHEVに積極的な理由

EUでは2021年から走行1kmあたりのCO2排出量を95g以下

(ガソリン車の燃費でいうと約25km/L)に規制する厳しい環境基準が施行されます。

PHEVは「(EV航続距離+25km)÷25」という「削減係数」を算出させ、エンジン走行による実際のCO2排出量を、この削減係数で割った数字をカタログ上のCO2排出量として認めるという救済措置があります。

例えば、EV航続距離が25kmあればカタログ上のCO2排出量は半減になります。

 今後もPHEVは主流には成り得ない!?

PHEVも悪くはないんだけれど、やっぱり環境パワートレーンの本命は低コストなハイブリッド。

そこから、ピュアEVに緩やかに移行してゆくというのが自然なんじゃないかなぁ?

 

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 日本でPHEVを流行させる策

リン酸 鉄リチウム電池を使用した電流アシストPHEV はPHEVとHEVの価格差を25万円以下にして、PHEVの割高感を解消します。

自発的なPHEVの普及には、価格差とガソリン代のバランスが必要です。

 

試算例

・PHEVとHEVの価格差が25万円なら走行距離5万Kmでバランスがとれます。

 5万Kmのガソリン代(5万Km X 140円/20Km)ー 充電電気代10万円 = 25万円 

  5万Km ≒ 40Km/日 X  1250日(42カ月) 

・車の使い方により必要な離EV走行距は異なるのため、電流アシストPHEV は、標準のEV走行距離は40kmですが、電池追加オプションで60Km、80Kmになります。